国語 – 重要語句の学習 –
国語における単語学習は要らない、と思っていないだろうか
レベルの高い学生であれば新聞や書物を通じて語彙力が鍛えられているだろうが、それでもある程度意図的に学習しなければ意味を噛み砕くことが難しい単語がある、と個人的には考えている。
他科目の学習が大変なのは理解できるが、問題文が理解できないようであればどれだけ演習問題をこなしても意味がなくなってしまうだろう。もしまだこのレベルまで到達していない場合であれば、早急な学習が必要である。
昨今ではスマホが普及し、以前よりも比べものにならないほど活字に触れる世界になった、となにかの記事を読んだ覚えがある。しかし、学生が普段から触れる文章の中に、受験問題と同じような濃い読解が必要になる文章が出てくるだろうか?
恐らく、社会人まで含めても、相当レベルの高い書籍に意図的にアクセスし続けている人でなければそういった機会は少ないように思う。
つまりは、難しい単語はしっかり勉強しないと、意外と触れる機会が少ない、ということだ。
本記事では国語学習の一貫として、重要語句の学習の必要性と、その方法や方針を書いていこう。
最低限問題文を理解できるレベル
まず第一に、日本は識字率がほぼ100%であり、日本語を読めない人、というのはほぼ存在しない。まともに授業を受けて大学受験を考えているような学生であれば、問題文が理解できないようなことも無いといって差し支えないだろう。
しかし、読めることと理解できることは違う。
今まで経験してきた数多くの試験経験で、大概の問題形式を理解することはできるようになっているだろうが、受験で課される問題文をしっかり読み解く能力が身についているのかどうか、はまた別の話である。
理解できていればそれでいいのだが、理解できていないのは大問題である。
頻出語句を抑えよう
本記事を書いていく中で、学習アプリの紹介ページで有用なところをみつけることができた。
もし、下記に紹介したページに載っている単語の意味が即座にわからない、自分なりに説明できない、といった場合には、受験における問題文を理解できるレベルまで語彙が足りていない可能性がある。
わざわざ本を買って勉強するのもな、といった温度感の状態で触れてみるのであれば、こういった学習アプリも有効かもしれない。
どのような形でもいいので、少しずつでも語彙力を高めていこう。
出る順!現代文重要単語一覧 暗記プリント
https://novita-study.com/738/
わからない単語を調べる癖をつける
これは国語に限った話ではなく、英語の学習を進める際にも癖にしておいてほしいことなのだが、語彙を増やすためにはわからなかった単語を調べる癖をつけておこう。
先程から語彙の重要性を何度も並びたてているが、暗記するにはとにかく読み下して、触れて、慣れるしか無い。
英単語のように反復して学習し、語彙を増やしていくのもよいが、国語に関してはわからない単語がでるたびに調べておく程度で事足りるように思う。
あまりにも何度も調べていると感じる単語に関しては、別途控えておいて覚えるまで復習しよう。
できれば辞書が良いとは思うが、別にスマホでもなんでもよい。
とにかく、わからなければ調べる癖をつけよう。
参考書籍
新版完全征服頻出現代文重要語700
https://amzn.to/3rqiaz9
わたしが受験生だったころ、国語の学習であたった参考書はこの一冊のみだったが、必要十分といったイメージだった。
そもそも、この参考書を何気なく手にとって開いてみるまで、自分に語彙力が足りていないと思ったことすらなかった。
この本で紹介されていた単語は「なんとなくわかっている気がしていた」「いつもふわっとした理解ですすめていた」「聞かれてもしっかり説明できない」というものばかりで、いかに自分が問題を解くにあたって必要な知識をもちあわせていなかったのか実感することになった。
何か一冊、この類の参考書をもっていると、今まですっきりしなかった部分の理解が進み、文章の理解が深まることが多いと思う。
読解と文法と単語力
英語学習に照らし合わせると、言語の学習にあたっては読解・文法・単語などが挙げられるが、国語においても英語と同じく、まずは単語がわかっていないとお話にならない、という旨の内容を書いてきた。
読解に関しても抑えておくと読み下すのに便利なテクニックもあるが、まずは単語から抑えるようにしていこう。
受験問題で文法に関して問われることもほぼないため、急いでいないようであれば、まずはそれだけでいいと言っていいだろう。
逆に、志望校で難しい文法問題などが出てくるような特殊な状況であれば、早いうちから過去問にあたり、対策していこう。
受験戦略ごとに勉強の優先順位も勉強量も変わってくるだろうが、語彙不足はどの科目にも関わってくることであると断言する。
編集後記
わたしは本を読むのが結構好きなだったので、語彙に関して苦しむことはあまりなかったが、読解・要約・和訳・英訳、およそ解答という行為に大いに絡んでくる要素であることは考えなくてもわかることだ。
おとなが口を酸っぱくして本を読め、というのも納得してしまう。
本を読んだからといって万事解決というわけではないが、少なくとも無為に時間を使うよりはよほどいいな、と思う次第だ。
大学に入ってからのほうが、むしろ本を読まないといけない機会は増えるように思う。受験期間中に読む時間があるかはわからないが、読書習慣が身についている人は、それを大事にしてほしい。
ところで今回記事を書くにあたり、勉強に関して少し調べただけで学習アプリが出てくる時代なのだな、としみじみしてしまった。
自分のときにはなかったのでかなり新鮮に思えるが、どうもこれだけで学習が完結するとは思えないな、というのが忌憚のない感想である。とにかく、PCやスマホで開いた際に、別の誘惑を振り切るのに力を使ってしまいそうだ。
その辺、今の学生は大変だな、と少し遠くからだが、思ってしまった。