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2022/4/6 2022/07/11

公式サイトからみる大学情報 - 東京大学 –

公式サイトからみる大学情報 - 東京大学 –

本記事では、大学の公式サイトから読み取れる内容をまとめている。
東京大学を志すような学生には必要ないかも知れないが、大抵の場合は申込みのときだけ必要情報をみて済ますだけのことが大半だろうと思われるため、それ以外の部分に関してもどのようなものが載っているかがパッと見で分かるようであれば幸いである。

ファーストビュー

サイトは全体的に「東大マーク」のカラーに合わせてデザインされている。

外観やメインイメージから、しっかりと予算をかけて作り込んでいるサイトだという印象を受けた。

様々な研究報告などのお知らせがトップに来ていることから、日本の最高学府であるという矜持がみてとれる。逆に、TOPページには受験生向けの情報がまとまっておらず、遷移のためのリンクもメニュー内のみに入っているため、あくまで一つの情報として扱っているにとどまっていることもわかる。

学術的に価値の有る研究記事から学部別のページに飛ぶリンクもしっかりと設定されており、オンラインでのイベント開催告知なども数多く掲載されているため、積極的に外部に情報を発信していると言えるだろう。

大学関連の機関が大量にあるため、その分リンク先も大量にある。
そのうちのいくつかは更新が滞っていたり(更新するような活動がなかっただけかもしれないが)、必要な情報を掲載するに留まっていたが、大半はきちんと更新されていたため、勉強したい内容が決まっている学生などは、関連サイトに飛んでいけばどういった研究や成果があるのかみてとれるだろう。

受験生向け情報の掲載箇所

大学に関する情報は「大学案内」にまとまっており、受験生向けの情報は「入学案内」から遷移できるようになっている。

 

大学情報全般

ナビゲーションバー内「大学案内」から各種リンク先へ

憲章や組織構成、概要のPDF等が紹介されているが、受験生が知っておくべき情報とは少しずれているので、熱心に読み込む必要はないだろう。

どういった歴史をたどって今の最高学府となっているかなどに興味があれば面白いかも知れない。中でも、「数字で見る東京大学」というページは、情報量がすっきりしている割に、各種数値でわかりやすく東京大学の規模が知れて面白い。

入学に関する情報

ナビゲーションバー内「入学案内」から各種リンク先へ

各内容は以下の通り。

「2020年度(2021年度入学者選抜)以降における入学者選抜方法の検討について」「東京大学アドミッション・ポリシー」

要項に掲載されている内容と同様、評価方式や求める人物像がまとまっている。
サイトか要項、どちらかで必ず確認しておきたい。

「高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと」

「本学に入学するまでにできるだけ多くのことを、できるだけ深く学んでほしい」という趣旨で、各教科ごとの「なぜその分野の学力を求めるのか」「どのような能力を求めるのか」といった学習の観点がまとまっている。

読むことで成績が上がりそうな示唆に富んだ内容、というわけではないが、どうしてこのような勉強をしないといけないのか、という疑問に関しての東京大学の見解がわかるので、納得はできるかもしれない。

「学校推薦型選抜」
「一般選抜」
「外国学校卒業学生等特別選考(1)私費留学生・(2)帰国生徒」

概要や要項、過去の情報のまとめなどはこちらにまとまっており、受験の際に実際に必要となる情報は概ねここから入手することになる。

「大学案内・選抜要項・募集要項(願書)ウェブ公開」
「説明会」

要項の入手方法がまとまっており、それ以外にも大学説明会やオープンキャンパス等の情報が掲載されている。

「編入学・学士入学等」

編入制度の紹介。他大学からの編入は現在行っておらず「修業年限4年以上の大学の学部を卒業した者に対し、各学部で選考の上、後期課程への入学を許可することができることとなっております。」とのことで、詳細は掲載されている各学部の教務課に直接連絡する必要がある。

以下は別ドメインの関連サイトや外部サイト
「学部英語コース特別選考(PEAK)」
「グローバルサイエンスコース(GSC)」
「携帯電話サイト」
「初年次長期自主活動プログラム(FLY Program)」
「キミの東大 高校生・受験生が東京大学をもっと知るためのサイト」
「住まい探し、教科書、オンライン授業支援」

受験以外の掲載情報

学部・大学院等

各々の独立ページがまとまっている。
立項されている通り、各学部のサイトに飛びたい場合にはこちらからが一番わかりやすい。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/schools-orgs/index.html

教育・学生生活、海外交流

入学してから必要になる情報がまとまっている。
宿舎の案内や相談窓口など、入ってからの学生生活を妄想したければ良いかも知れないが、受験生であれば読む必要は薄い。

留学を志しているのであれば、どのような状況なのか確認するのにはここを参照するといいだろう。

研究活動、社会連携、産学連携、卒業生

在校生に対しての教育以外にも、色々な活動をしていることをまとめたページ。
浅学ながら、研究や学歴といった面での評価が突出しているため、いまいち創業者に向けた支援等のイメージがなかったが、産学連携のページでは起業に関しての多くの支援がなされているようだった。

海外拠点リスト

研究用の天文台や、外国の大学への留学拠点として活動するオフィスなどがまとまっている。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/intl-activities/overseas-offices/list_of_overseas_offices.html

UTokyo BiblioPlaza – 東京大学教員の著作を著者自らが語る広場

東京大学教授による著作紹介がされているページで、個人的には一番興味深くみることができた。1000冊以上の本の要点と目次がまとまっており、カテゴリーや学部、研究別に検索もできるようになっているため、少し目を通すだけで、学部でどういった勉強をすることができるのかがイメージしやすくなるだろう。
https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/index.html

キミの東大(オンラインメディア)

「高校生・受験生が東京大学をもっと知るためのサイト」と銘打ってあり、学生が知りたい、と思うような内容はこちらによくまとまっていた。

ただし、あくまで在籍している学生の見解であり、大学の公式見解ではありません、という但し書きが随所でみられるのが印象的だった。
https://kimino.ct.u-tokyo.ac.jp/kotohajime/

SNSが2018/8からの運用であるところをみるに、かなり新しいサイトであるのだろう。
運用開始していくらも経たないうちにコロナ禍となったためだろうか、インタビュー等でも現状に関しての声がまとまっていた。
上京などする学生に関しては、こちらの記事をみておくと、合格してからしなければいけないことや学生生活がイメージしやすくなるかもしれない。

編集後記

考えてみると、自分が大学に願書をだしたときにすらサイトにきちんと目を通したことがなかったので、大学のページが一体どういった情報を網羅しているものなのかすら怪しい状態で確認を始めた。

大学はあくまで学生に授業をする、というものであると漠然と考えていただけだったが、東京大学ともなるとそれ以外のことも数多く活動し、積極的に情報発信をしていることがよくわかった。

かなり前になるが、私立大学のサイト作成に携わったことがあるのだが、その時目にしたサイトの内容とは大きく違っていると感じた。その違い、多種多様にわたる活動内容とその深度こそ、最高学府としての矜持なのだろうと納得することもできた。

これから別の大学のサイト等も内容を確認して、比較していきたいと考えている。
比較することで大学の特色を色濃く感じられるようであれば、追記していきたい。

 

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