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2023/2/9 2023/02/14

【私立大学編】受験とお金

【私立大学編】受験とお金

以前の記事で国立大学の学費をまとめた。

本記事では、私立大学の学費に関する内容をまとめていく。

一般的には国立大学に比べて学費が高いのが私立大学であるが、おおよそどの程度変わってくるのかを比べられると幸いである。

また、一部ではあるが例として上げる大学などにどのような奨学金があるのかなども紹介し、成績が良い、経済的に困窮している人に対してどのようなフォローがあるのかも合わせて載せるようにする。

 

各大学の学費

慶應義塾大学

https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/fees/

早稲田大学

https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/fees/

https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2022/09/2023_Sep_gakuhi_gakubu1.pdf

上智大学

https://www.sophia.ac.jp/jpn/studentlife/tuition/gakuhi.html

https://www.sophia.ac.jp/jpn/studentlife/tuition/itd24t0000001whp-att/gakubu_j.pdf

明治大学

https://www.meiji.ac.jp/suito/

https://www.meiji.ac.jp/suito/6t5h7p000000r1tj-att/2022gakubu.pdf

法政大学

https://www.hosei.ac.jp/campuslife/guide/gakuhi/gakubu/?auth=9abbb458a78210eb174f4bdd385bcf54

中央大学

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/fees/student/faculties/

青山学院大学

https://www.aoyama.ac.jp/life/expenses/battel_college/

https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2022/03/acc_gakuhi_gakubu_1_2022.pdf

立教大学

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/fees/qo9edr00000066v7-att/academic_fees_2023undergraduate.pdf

国立同様、もちろん私立大学にも入学料が必要となる。

国立のように標準額として一律で決まっているわけではないが、意外にも入学料に関しては私立大学のほうが抑えめになっており、20~24万円となっている大学が多い。

授業料に関してはパッと見では差が大きいように思えるが、春秋や学期でわかれていたり、別枠の学費として他の金額がかかることにより、合計すると最終的にそこまで大きな差がでないようである。

また、医学部は別格として、概ね文系の学科よりも理系の学科のほうが高くなっている。これは単純に実験や関連する研究に費用がかかることを考えれば当然の帰結に思える。

 

同一学部での比較

文学部

各大学の比較を一目で確認できるよう、まずは文学部のみを表にまとめた。

授業料をわけて掲載されていたり、施設設備費や教育充実費として数十万が設定されており、ぱっと見では高い安いがわかりづらくなっているが、合計金額としては各大学ともに130万前後と大きく差がでないようになっている。

大学名 入学料 授業料 施設設備費等
別枠学費
諸会費等
その他
慶應義塾大学 200,000 890,000 260,000 3,350

~7,250

早稲田大学 200,000 504,500×2
(春秋二回)
2,000×2(春秋二回)
上智大学 200,000 410,000 ×2
(各学期)
155,000 ×2
(各学期)
2,650
明治大学 200,000 841,000 258,000 15,000
青山学院大学 200,000 416,500×2

(各学期)

159,000×2

(各学期)

49,200
立教大学 200,000 1,128,000 6,500
中央大学 240,000 823,400 218,900 15,000
法政大学 240,000 831,000 228,000 13,000

 

諸経費に関しては小さな金額なのであまり気にならないが、別枠の経費に関しても授業料として一括で表示したほうがわかりやすいと思うが、なにか違いがあるのだろうか。

試しに「施設設備費」を検索して軽く調べてみたが、’「学校の施設や設備を拡充・維持していくための費用」と定義されている’ということ以外よくわからず、学費としてまとめたほうがわかりやすいように思える。計上周りでなにか好都合なことがあるのだろうか。

個人的には大学は個人の学力によって決められればそれでいいと思うが、ネームバリューや受験層が近い私立同士で比べられることになると、あまり高額にしてしまうと選ばれなくなるのかもしれない。

 

理工学部、理学部

続いて、文系と理系を比較できるよう、表にしておく。

一般的に文系に比べて高額となる場合が多くなっているが、入学料に関しては同様となっている。

大学名 入学料 授業料 施設設備費等
別枠学費合算
その他
慶應義塾大学 200,000 1,290,000 380,000 3,350
早稲田大学 200,000 723,000×2

(春秋二回)

30,000×2(春秋二回) 1,500(春秋二回)
上智大学 200,000 557,500 ×2

(各学期)

258,500 ×2(各学期) 2,650
明治大学 200,000 1,194,000 402,000  15,000
青山学院大学 200,000 590,500×2

(各学期)

237,000×2

(各学期)

40,500
立教大学 200,000 1,548,000 10,000~70,000 3,500
中央大学 240,000 1,175,700 407,300 15,000
法政大学 240,000 1,172,000 399,000 13,000

学科や学年等で諸経費や実験、実習費に違いが出るため全て正確に載せられたわけではないが、概ねこのようになっている。

文系に比べて大体50万円程度上がっていることが多く、授業料の上昇とともに実験費などが追加されている。

 

初年度納入額

最後に、各大学の初年度納入額を掲載する。

基本的に専攻に関しては参照したページの一番上のものを選んだため、学部によって金額が上下することを念頭に置き、あくまで参考として参照してほしい。

比較できるよう、東京大学を最後に載せた。

学費の少なさもそうであるが、文理で差がでないことも国立大学の強みであることが感じられる。

大学 文学部 理工学部、理学部
慶應義塾大学 1,353,350 1,873,350
早稲田大学 1,213,000 1,709,000
上智大学 1,312,650 1,814,650
明治大学 1,314,000  1,811,000
青山学院大学 1,400,200 1,906,000
立教大学 1,334,500 1,761,500
中央大学 1,297,300 1,838,000
法政大学 1,312,000 1,824,000
(参考)東京大学 817,800 817,800

こちらの記事をはじめとし、本サイトでは理系への進学を勧めることも多いが、学習における初期費用の大きな差は、当人においては馬鹿にならない要素だろう。改めて、自分がどのような学習を進めたいかをよく考えて進路を決めるようにしたい。

 

奨学金

奨学金と言われて真っ先に考える日本学生支援機構(https://www.jasso.go.jp/shogakukin/)に関しては国立をまとめた記事でまとめているので、興味があればそちらを見てほしい。

ここでは、私立大学の奨学金を簡単に掲載しておく。

数が多いため、各大学の紹介ページと大学独自(と思われる)奨学金を一例ずつであるが紹介する。入学前に申請するものや在学時に申請するものなどが各種混ざっているため、希望する大学のものは自身でいま一度調べてみてほしい。

慶應義塾大学

学問のすゝめ奨学金

https://www.keio.ac.jp/ja/student-life/scholarships.html

早稲田大学

めざせ!都の西北奨学金

https://www.waseda.jp/inst/scholarship/aid/programs/https://www.waseda.jp/inst/scholarship/aid/programs/

上智大学

https://piloti.sophia.ac.jp/assets/uploads/exports/jpn/studentlife/scholarship/itd24t0000001x3n-att/itd24t0000001x5x.pdf

明治大学

おゝ明治奨学金

https://www.meiji.ac.jp/campus/shougaku/Oh-oMeiji.html
https://www.meiji.ac.jp/campus/shougaku/6t5h7p00001g5fdp-att/oh-meiji-yoko2023.pdf

青山学院大学

地の塩、世の光奨学金

https://www.aoyama.ac.jp/life/expenses/scholarship_prospective/

立教大学

立教大学学部給与奨学金

https://spirit.rikkyo.ac.jp/student_affairs/scholarships/SiteAssets/undergraduate/22annai_gakubu.pdf

中央大学

中央大学学長賞・学部長賞給付奨学金(文学部)

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/letters/fees_schol/scholarship/

法政大学

https://www.hosei.ac.jp/application/files/4216/5233/7121/2022guide_all_0512.pdf

各大学、ここに掲載した以外にも緊急時の措置などに給付を受けられる形式なども揃っており、種類も名前も様々であった。

国立も大学独自の給付型奨学金を設定しているところもみられるが、例えば2022年の東京大学の「東京大学学部学生奨学金募集要項(令和5年4月入学予定者対象)」は採用人数が二名、「東京大学学部学生奨学金募集要項(令和5年4月入学予定者対象)」は若干名だったりと、どうしても間口が狭い印象がある。

それに比べると私立のものは、学生数がそもそも多いとはいえ、数十人から数百人単位で設定されているというのは大きな違いとなっている。

単純に金額だけでみれば、もし受けることができれば、国立大学に通うのと似通った金額感で私立に通うこともできるだろう。

記事のために公式をざったさらった程度ではあるが、これだけの種類が出てきた。希望校に絞って更に調べれば、希望する形式の奨学金があるかもしれないので、必要であればきっちりと調べてみることをおすすめする。

もちろん生半可な成績ではムリな話ではあるが、自身の成績に自信がある場合には、こういった制度をしっかりと享受して進路を決めることも視野に入ってくる。

 

編集後記

わたしは国立大学、共同運営者は私立大学に通っていた。

世間話の範囲ではそこまで大きな差はないのだが、私立大学の施設や設備が綺麗なのは、やはりお金を集めているからなんだな、とこれらの数値をみてしみじみと思った。

生徒数も桁が違うレベルで多く、単純に動く額も変わってくるのだろう。当然である。

わたしの通っていた校舎も教授の入っていた研究棟も相当ぼろかった覚えがあるので、国立の名を関するのであれば、学校単位の格差をもう少し縮めてくれればとどうしても思ってしまう。

 

もちろん大学は稼ぐ機関ではないので、入れた金額がわかりやすく返ってくることはないだろう。校舎の綺麗さも学習や研究内容には直接関係ないかもしれない。ただ、教育にお金がかかっていない部分を直接的に感じられてしまうことに寂しさを感じてしまった。

もちろん国立大学には権威や歴史といった強みがあることも多いのだろうが、教授の研究も学校の運営も霞では賄えない。

世知辛いことだとは思うが、わたしたちが生活していく上であらゆる面にお金は関わってくる。曲がりなりにも教育関連の記事を書いている身としては、もう少しなんとかしてほしいものである。

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