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2022/1/7 2022/07/11

国語 – 漢文の基本学習方法 –

国語 – 漢文の基本学習方法 –

国語の学習においては、現代文と古文漢文は明確に区別される。
古文は単語と文法を理解すればあとは現代の日本語の読み方で読みくだすことができるが、漢文は独特の読み方が存在するため、また違った学習が必須となってくる。

厄介なイメージをもっている学生も多いかもしれないが、漢文は古典以上に短期間でポイントを抑えることができる単元であり、一度暗記し、理解してしまえれば、共通テストレベルであれば安定して高得点を狙えるようになるだろう。

ここでは、漢文の基本的な学習方法を紹介していく。
全くわからない、というレベルの人に参考にしてほしい内容ではあるが、自分で進められる人(句法を覚えている人)はそのまま演習を中心に学習を進めていってほしい。

句法を覚える

漢文学習において、何はなくとも必須となるのが句法の暗記と理解である。
句法に関しての学習をまとめて進めたことがない人は、まずは一冊参考書を用意し、きっちりと抑えるようにしよう。

わたしが受験生のころからある参考書ではあるが、これが必要十分な要素を揃えているので、もし悩んでいればこれを買って仕上げれば問題ないだろう。

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ベストセラーの参考書だけあって、きちんと共通テストにも対応しているようなので、これを仕上げられれば句法の基礎知識は問題はないだろう。

具体的な内容に関しては参考書の内容を参照していただきたいのだが、句法を覚えなければ漢文における文章の流れを理解することができなくなってしまうため、どれだけ悩んでも問題文を理解できず、演習や模試などでも時間が無駄になってしまう。

再読文字や、否定や疑問、使役や受け身といった重要句法を覚えればほぼ対応できるようになるため、早々に覚えてしまいたい。

読解演習をする

句法を覚えたら、あとはそれに従って読解できるよう演習を重ねていこう。
前項で紹介した参考書には4回分の演習がついているし、センター試験時代の過去問等で力試しするのも良いだろう。

条件としては、詳細な解説が付いていることが望ましい。
どの句法が解答の肝となっていたのか、どうしてその答えが導かれたのか、といった部分を理解できないと、演習する意味が薄くなってしまう。

適当な冊子を購入して演習するのもよいが、個人的には本番形式で読解と演習を済ませてしまって良いと思う。

Z会などには共通テストレベルの模試があるため、これにチャレンジしてみても良いだろう。それほど、読解に必要になる基礎知識が多くないのだ。
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あとは、一度抑えたからと言って放置せず、忘却の彼方に行く前に復習するタイミングを作ってあげるとよいだろう。読解のコツ、のようなものも時間が経つと失われるものなので、定期的に演習できればベストである。

直前期にまとめて復習し、忘れきる前に吐き出すような形で試験に挑むのも良いのだが、繰り返し学習することでより深く定着するのは間違いない。
途中途中の模試等で結果を出せればそれが自信にも繋がっていくため、個人的には早めに基礎を抑え、こまめに復習しつつ演習慣れしておくことをおすすめする。

難関国公立や早稲田レベルの漢文に対応するには

早稲田などの難関校においては、国語のレベルがとても高くなっている。
そういったレベルの大学を目指す人は、共通テストレベルで満足していると全く太刀打ちできない、ということに注意しておこう。

と言っても、句法に関しては特別覚える種類が増えることはないので、前述の通り一冊仕上げれば対応できるだろう。

問題となるのは演習問題の質である。
ハイレベルな国語が課される状況では、読解のレベルが足りていないと理解できずに終わってしまう難しい問題が出てくるため、演習の際に相応の問題集を用意しよう。

レベルで言えば河合塾「入試精選問題集」やZ会「最強の古文 読解と演習50」といったハイレベルな問題集を参照し、演習して鍛えていく必要がある(逆に言えば共通テスト対策としてはオーバースペックな参考書であるため、適当に購入しないことに注意)。

学習においては、大は小を兼ねるような状況はあまり存在しない。
自分の現在の学力と、目標とする学力をよく考えて参考書を決めよう。

編集後記

合格者へのインタビューをしていたとき、河合塾の「サブテキスト」なるものがとても良かったという意見を度々耳にした。

漢文に関しては、どうやらそれ一冊があれば基礎学習がばちっと決まるらしく、そういう虎の巻的なテキストを塾生にだけ開示するとは…!と思ったものだ。

少なからず国語学習に興味があるものとして、ぜひ一度みてみたいものである。

正直なところ、現代の問題集にまで精通しているわけではないので(こういった記事を書いている身としては買い揃えたい気もするのだが)、もしおすすめ等があればコメント等で教えていただけると、僥倖である。

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