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2021/11/24 2022/07/11

勉強効率をあげる運動

勉強効率をあげる運動

「運動」という単語を聞いただけで苦く感じる人もいるかもしれないが、適度な運動は勉強の効率を上げるということはよく知られている。

とはいえ、ここで言う運動は息が切れるような強度の強いものや、高度な身体操作を必要とされるような難易度の高いものではない。

では、一体どのような運動をすれば勉強の効率を上げることができるのだろうか?

走り込み?部活に入る?受験生にも必要な内容?
色々と疑問に思うかもしれないが、ここでは研究によって現段階で良しとされている運動やその実施タイミングなどを紹介していこう。

運動ときいただけで辛くなるような人にとっても十分試すことのできる内容になっているので安心して欲しい。

運動することで勉強効率があがる

わたし自身は研究者でもなんでもないのだが、運動することで記憶力が上がり、集中力が増す、といった研究結果は少し調べると相当量出てくる。

これらの研究内容がどこまで事実かを証明することはできないが、様々な検証が行われ、否定的な研究結果が大々的に出ていないことを思えば、運動が勉強に好影響をもたらすことは概ね事実であると言えよう。

数多くの媒体や書籍に置いてその根拠が数多く載せられている。
CNN「勉強前の運動、わずか2分でも脳が活性化か スウェーデン研究
プレジデントオンライン「脳細胞が増える運動「3つの条件」
Benesse教育情報サイト「受験勉強の効果を上げる運動とは?
国立大学法人 筑波大学「短時間の運動で記憶力が高まる
ジョンJ.レイティ (著)「脳を鍛えるには運動しかない!

脳の活動に関しての言及が多いが、共通して言えるのは、脳の働きが増すことで集中力や記憶力に良い影響がでる、ということである。つまりは学習に好影響をもたらすということだ。

では一体、どのような運動をするのがよいか。

キツイ運動をしろ!というわけではない

前述したサイトや書籍の内容を一部抜粋して確認していこう。

研究チームはさらに、軽度から激しい運動を120秒間行うだけでも「学習記憶、計画立案および問題解決の能力、集中力、言葉の滑らかさ」が向上すると指摘。最大2時間にわたりプラスの効果が続くとしている。

CNN

速足でのウオーキングやランニング、エアロビクスやエアロバイクを使った運動など。週に2日は最大心拍数(注)の75.90%まで上がる運動を短めに、残り4日は65.75%までの運動をやや長めに、というのが脳のためには理想的だという。

プレジデントオンライン

10 分間の中強度運動によって、物事を正確に記憶するために重要な「類似記憶の識別能力」が向上することを、ヒトにおいて実証しました

筑波大学

抜粋であるため十分な情報とはいかないかもしれないが、それぞれの情報を確認してみると、息の上がるようなキツイ運動を指していないことがわかる。

ウォーキングやアイソメトリック(静的動作トレーニング、一定の姿勢をキープして負荷をかけるトレーニング)、ドローイング(お腹を凹ませる動作に腹式呼吸を組み合わせるトレーニング)などを紹介していることが多いようだ。

つまりは、運動強度で言えばせいぜいが中程度の、ちょっとした散歩や家の中にいてもできる運動である。

もちろん十分な強度の運動を勧めるところもあるが、行なうのが面倒になるほどの運動を勧めているところはあまりなく、気分転換にすぐできるようなもので十分効果が得られると言っていいだろう。

「座っている状態」が健康にも成績にも悪い

また、学習する際の基本姿勢である「座る」という状態。
実はこの姿勢が身体にとってかなり良くない、というのはご存知だろうか。

座っている人の健康リスクは、そうでない人と比べて遥かに高くなっている。
1日8時間以上座っている人が3時間程度の人に比べて1.3倍も死亡リスクが高い、という研究結果などもある。

座り過ぎは万病の元、といってもいいだろう。

アイリスオーヤマ、三菱商事、日本マイクロソフト、グーグル日本法人など、多くの有名企業がスタンディングデスクを導入し、立ったまま仕事ができるようにしている。
このことからも、健康と効率に関して「座り過ぎ」が良くないことだというのは根拠に薄い事実だと笑えなくなるのではないだろうか。

十代の若い身体とはいえ、健康をないがしろにし続ければ須らく問題がでてくるのである。
勉強の効率を上げつつ健康にもなれる、という一石二鳥の習慣のため、少しずつ日々の生活に組み込んでいってはいかがだろうか。

割り切ってでも運動しよう

運動が苦手でも、大体の人は散歩は出来ると思う。
勉強する前に散歩をする、一定時間ごとに軽くストレッチを行なう、アイソメトリックスをしてみるなど、簡単な動作で脳の血流を良くし、効率的な学習を行っていこう。

もし、現時点でそういった習慣が全くなく、身につかないようであれば、以前の記事でも紹介したとおり、トリガーを用意するのもオススメだ。

大体30分~1時間に一度立ち上がるようなトリガーの設定、トイレや入浴など決まった動作をトリガーにした運動習慣の設定、散歩やアイソメトリックスを一日にどの程度行なうかの設定、といった形で少しずつ習慣化していくと良いだろう。

毎日行うのが面倒になる運動であれば難しいかもしれないが、あげたものは簡単運動ばかりである。学習効率が上がり、健康にも良く、結果としてパフォーマンスの向上が見込めるのであれば、こういった簡単な動作を勉強に組み込むのは十分有効であると判断できるのではないだろうか。

人間の集中力は実際そこまで長く続かないことを考えても、合間合間に軽い運動をすることは理にかなっている。

それに、単純に散歩をしたり身体を動かすのは気持ちのいいものだ。生粋のひきこもりでもなければ、少しずつでも取り入れていくことをおすすめしたい。

おまけ:スマートウォッチの機能

深い集中状態に入ると、時間を忘れて勉強に没頭してしまうこともあるだろう。
そういった場合に集中を切らさず学習を進めることが悪いことだとは言わないが、集中し続けることで消耗し、結果として学習量が下がるという場合もある。

そう考えると、ちょっとした休憩を意図的に設定しておくことは必要だろう。集中が惜しいのであればほんの一瞬でも構わないので意識を別のことに切り替えるだけでも良い。

そういったとき結構便利なのが、スマートウォッチだ。


有名なところではやはりApple Watchになるのだが、別にそこまで高価なものを選ばなくても良い。

別メーカーで低価格なものは様々あるので、色々と見てみてデザインと値段が気にいったものが良いだろう。ピンきりではあるが、1000円かそこらのノーブランド商品なども多い。xiaomiやHUAWEIなどの中華系の有名メーカーであれば、そこそこの値段でそれなりの品質のものを購入できる。
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/computers/2725002051

「一定時間座りっぱなしだとそれを教えてくれる」機能があればベストではあるが、そうでなくてもタイマーがついていれば十分だ。タイマーであればどの機種にも大抵ついてあるはずだ。

もし習慣にするのが難しいのであれば、こういった道具を使ってみるのも悪くない。

編集後記

運動の習慣を付けておくのは、人生のどの段階においてもプラスになる。

身体を動かさない状態が続くと、身体の機能が徐々に弱くなっていくのが如実にわかるのだ。あれは恐ろしい。趣旨が変わっている気がしないでもないが、せめて散歩だけでも良いので、気軽に運動できる習慣をつけておこう。

学習効率のことを主眼に書いたつもりだが、運動をしないこと、座り続けること、立ち上がらないことの本当の問題は健康被害にある。

自分の健康を守れるのは自分だけなので、今のうちから少しずつでも意識していくことをおすすめしたい。若いからと高をくくっていると、おっさんおばさんになってから苦しむことになるのだ。

もしできるのであれば、個人的にはやはり散歩がベストだと思う。それも朝の散歩だ。
毎朝早くに起きるの大変だが、習慣にできたときの効力は大きい。一日のスタートにはずみを付けることで、その後の時間を有意義に使える(ような気がする)のだ。
しかもそれが、健康にも勉強にも、ひいてはメンタルにも良いとなればやらない手はない。

体質的に朝型ではない、と思いこんでいる人も多いだろうが、大抵の人はスマホの見すぎで眠れなくなったり、時間を浪費して睡眠時間が足りていないだけだ。

ちゃんと寝て起きて食事をしっかり摂って軽く運動する以上の健康法は少ないので、勉強以前にそういった悪い習慣を正していく、という考え方でもよい。
自戒の意も込めて、改めて身体を動かすようにしたい。

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